No:2_キャバ嬢を辞めて結婚相談所に転職する。
婚活という言葉が当たり前のように耳にされるようになった昨今、結婚相談所の相談員、職業仲人、いわゆる婚活カウンセラーという仕事が世間一般的に存在します。
日本国の少子化問題は解決の兆しは見えていません。しかし、あるデータによると、結婚している女性が子どもを生む人数自体に大きな変動はなく、むしろ少子化の問題は未婚化・非婚化が問題であるという意見もあります。
今では、ちょっと信じられないのですが、昭和の時代は、恋愛結婚は少数派で、お見合いで半ば周囲が強制的に結婚をさせていたこともありました。
異性と話すことがそもそも苦手、という人は意外と沢山います。
皆さんの周りにも彼女/彼氏いない歴=年齢という人はいないでしょうか。そういう人の多くはやり方がわからない、であったり、そもそも、異性に声をかけたことがない。という人が案外多いことでしょう。
ある結婚相談所の人に聴くと、実は、異性に人気があるという人は、特段かっこよかったりする必要はないそうです。
皆さんの学生時代にも、イケメンというわけではない男子なのだが、いつも彼女がいる、という男性はいなかったでしょうか。
そういった彼らがやっていることは、圧倒的な経験、つまり失敗の多さです。
フラれること、拒否されることは人間であるなら誰でも悲しいことです。しかし、失敗を恐れるあまり、挑戦そのものをしなくなってしまっていることは多くあります。
結婚相談員の仕事の本質はこういった、何かに挑戦しようとしているが、何かを恐れてしまって行動ができなくなっている人の背中を押すことでしょう。
自由の時代だからこそ、優秀だが、やり方がわからない人、背中を押してくれる人がいないと頑張れない人の背中を押すという仕事は絶対に必要です。
結婚相談所の仕事はAIに負けない仕事の一つであり、夜職で身につけたコミュニケーションスキルを活かすことができる仕事です。
キャバ嬢を辞めた後に就く仕事として有望な仕事であると言えるでしょう。
今回は、キャバ嬢を辞めて結婚相談所に就くための方法を考察していきたいと思います。
■結婚相談所で働くための、やることリスト。
結婚相談員の仕事での追うべき数字は以下の3つに集約されます。
- 新規の会員数
- 会員数
- 成婚退会者数
つまり、新しい会員を集めて、会員が異性とのコミュニケーション経験を積むこと伴走し、納得のいく相手との成婚にもっていくことが結婚相談員の本質的な仕事であると言えるでしょう。
もちろん、「結婚したから、はい終わり」というわけではありません。
その後も結婚式の内容決めや結婚後の夫婦のアレコレまで、相談員が行うアフターフォローは多く存在し、そのアフターフォローが良い評判となりリファーラルでの集客(リファーラルマーケティング)に繋がっていきます。
もちろん、結婚相談所ビジネスはどちらかというとセンシティブなビジネスです。
カツラビジネスと同じように、口コミが起きる可能性は低いかもしれません。しかし、貴方のサービスに対して本当に感動してくれるのならば、その世の中への貢献は必ず貴方自身に返ってきます。
これは確実に当てはまるでしょう。
※どれほどよいカツラだったとしても「あそこで買ったカツラが凄くいいんだよ~」とはあまり言わないですね。
※このブログは自分だけがお金を儲ける方法ではなく、顧客満足度を高め、顧客・市場に対して貢献するビジネスが良いビジネスであるという視点で書いています。
また、こう書くと、自分の会員間だけで、成婚に向けてのエスコートは難しいのではないか?とも思う人もいるかもしれないが、成婚に向けてのアドバイスは自分の会員同士である必要はありません。
例えば、BIU(日本ブライダル連盟)など、小さな相談所がインターネットを介して自分の所の会員をそれぞれ交流させて、協力しながら成婚に向けて伴走するという仕組みが既に出来上がっています。
そのため、結婚相談所の相談員は、新規の会員の獲得と顧客の変革に集中することができます。
フランチャイズとしてスタートする場合、数十万円程度の元手がかかってしまうため、どこかの個人でやっている相談所に弟子入りという形で働かせてもらいながら勉強し、やりながら独立するかどうかを検討してみるのもよいでしょう。
■世の中への貢献
結婚相談所の相談員としてやるべき仕事は婚活というライフイベントを通じて、お客様の成長をサポートする。ということです。
また、成長の方向は大きく二つに分けることができます。
1つは、自分が見えていない人に自分を見つめなおさせること、そして2つめは、失敗を恐れて行動できなくなっている人を励ますことです。
▪️結婚相談所の仕事
・自分自身を客観的に見ることができるようになための変革のサポート。
・失敗を恐れて行動が出来なくなっている人の背中を押す仕事。
皆さんの周りにお爺さんなのに若くてピチピチした人と結婚したいと言っている男性はいないでしょうか、もしくは、いつかは白馬の王子様が迎えに来てくれると思っている女性でも同じでしょう。
婚活関連の番組があると、決まってこういった勘違い女子/勘違い男子が登場します。
もちろんこれはTV番組としての戦略もあるだろうが、こういった勘違い女子/男子に現実的な着地点を言って聞かせることが貴方の仕事です。
凝り固まった大人の勘違いをほぐすのは相当難しいです。
しかし、だからこそ価値のある仕事であると言える。
もし、その人が本気で結婚したいと思うなら、現実離れした勘違いを直視し、地に足の着いた現実的な行動を取る必要があることでしょう。
もちろん、誰であっても現実を直視することはつらいです。
しかし、だからこそ結婚相談員の仕事が世の中から必要とされていると言えます。
何の取り得もない男性がイケてる女性から結婚相手として選ばれることはなく、何の取り得もない女性がイケてる男性から結婚相手として選ばれることもありません。
相手(マーケット)に選ばれるように自分自身が成長していく必要があるのです。その成長をサポートするのが結婚相談所の相談員の職務でしょう。
料金の設定については、色々ありますが、お見合いが成立することで料金を徴収するモデルはあまりお勧めしません。
なぜなら婚活カウンセラーが提供すべき価値はクライアントである独身男女を婚活という経験を通しての人間的な成長をファシリテートすることだからです。
お見合いにお金がかかると、ユーザーはお見合いをしないでおこうと考えてしまうため、ユーザーは成長機会を失ってしまいます。
■自分が向いているかどうか試す。
やりかたは色々とあるかと思いますが、一番重要なことは、傾聴、すなわち、相手の話をよく聞き、コミュニケーションをとり、相手を理解することです。
これは、普段のキャバの仕事で十分に実践することができます。
自分の話したい事を話すのではなく、まずは相手の話をよく聞き、相手とのコミュニケーションをとることは、日常業務の中で十分に経験を積むことができるでしょう。
こういうことを楽しいと思えるならば、結婚相談所の仕事に向いている人であると言えるでしょう。
一般的なキャバクラの仕事とは異なり、結婚相談所の仕事では若いと逆にダメなことも多いです。
例えば30代の女性に、20代の女性が結婚のアドバイスができるだろうか。論理的には理解できても心理的には納得しにくいこともあります。
結婚相談所の仕事は、そういった年齢を重ねたからこそできる、人間的な包容力であったり人間的な厚みが重要になります。
毎日のキャバクラの仕事の中でお客様の悩みをよく聞き、よく共感すること。すなわち共感力をトレーニングしてくことは可能です。
また、その人にとって深刻な問題というのは案外簡単な場合も多いです。
もちろん、病気など、本気で深刻な問題もあるでしょう。
しかし、そういった問題であれ、専門家であるお医者さんに診てもらう前にウジウジ行動できていないというパターンな場合は多い。
要するに、勇気がないため行動できないことが問題の本質ということは案外と多いのです。
相手の話をよく聞き、親身に相談に乗る。こういった本質的なコミュニケーション能力は夜の世界でも十分に身に着けることはできますし、実際に試すこともできます。
キャバ嬢を辞めた後、結婚相談所の仕事もいいかも?と興味のあるかたは、是非、試してみてください。