キャバ嬢をやめたい人が読む話 | キャバ嬢の辞め方と昼職転職先リスト

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No:12_キャバ嬢を辞めてバイヤーに転職する。

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 輸入業や小売業というビジネスは、本質的に何か”物”を創造をしてはいません。極限まで単純化した場合、Aという地点にあるものをBという地点に運んだ、だけです。

 

しかし、輸入業や小売業という物販の仕事、いわゆるリテールビジネスには、数多くのイノベーションが生まれ、そこに多種多様な付加価値付けが日々行われています。

 

バイヤーという仕事は、モノを売る仕事ではなく、モノを買う仕事です。

 

モノを買うことが仕事になるというのは一見驚きですが、この「買う」という行為に対してもイノベーションを発揮することは可能です。

 

■なぜ買うことが仕事になるか。

 

そもそも、ナイトワークという仕事はサービス業ではありますが、小売業でもあります。

 

そして、普通にお酒を売るだけならば、定価で売るだけで十分です。

 

しかし、「お酒」に対してナイトワーカーが付加価値を与えることで、普通の値段よりも高い値段でお酒を売ることができます。

 

ビジネスで必要なことは、自分自身が介在したという付加価値を付けていくことです

 

つまり、あらゆる行動に対して、貴方が介在した価値をつけることができれば、それはビジネスとして成立します。

 

では、バイヤーという職業はいったいどのような価値を生み出しており、さらに、何故ナイトワーカーの転職先として有望なのでしょうか。

 

一見、バイヤーという仕事は、買うだけの仕事なので、本来、何も生産していないように思えます。

 

しかし、例えば、どのようなモノを仕入れれば売れるのかの情報は非常に重要な価値があるように、そこには様々な価値を発揮することができます。

 

■バイヤーが発揮できる価値の例

・幾らで、売れるか。の情報入手

・誰に売れるか。の情報入手

・何故、売れるか。の情報入手

 

 

 

これらはバイヤーが発揮できる明確な価値の例で、さらにナイトワークで習得した「指名される技術」の応用先として、非常に有望なジャンルであると言えます。

 

バイヤーの仕事は、買うだけの仕事ですが、それゆえ非常に奥が深い業界です。

 

今回は、ナイトワーカーだからこそできる、オリジナリティのあるバイヤーについて深掘りしていきましょう。

 

■「指名される技術」

 

皆さんは最近どのようなものを買いましたか?最近買ったものを具体的に1つ考えてみましょう。

 

できましたか?

 

それでは、何故それを買ったのか。その理由を言うことができるでしょうか。

 

その理由を言語化することが、バイヤービジネスに求められていることです。商品を購入する際の哲学。それをプロフェッショナルとして伝えていくのです。

 

貴方がその商品を購入した理由を明確化できたならば、貴方と同じ状況にいる人は、同様に貴方と同じ商品を購入する理由があると言えます。

 

例えば、貴方が洋服を購入した場合。そこには貴方ならではの「カワイイ」ポイントがあったはずです。

 

つまり、貴方と感性が近しい人にとってはその洋服を購入する理由があるのです。

 

例えば、貴方は今日、何を食べたでしょうか。そして、それを食べたことの理由を説明することができるでしょうか。

 

今日は疲れていたから柔らかいものが食べたかった。というように、理由を言語化していくことがバイヤーの重要な仕事です。

 

眠かったのでコーヒーを飲んだ。給料日でちょっと贅沢をしたいのでスターバックスのコーヒーに行った。本質的には理由は何でも問題ありません。

 

購入に対して、何かしらの理由付けを行うことができるのならば、、同じ境遇の人に売ることができます。

 

毎日の何気ないことに理由付けを行うことで、貴方のビジネスセンスは磨かれ、世の中が放っておかない人になることができます。

 

他のキャストではなく貴方が指名された時、お客様はどうして貴方を指名してくれたのでしょうか。

 

夜の世界で身に着けることができる「指名される技術」はそのまま、この「商品が売れる理由」に応用することが可能です。

 

毎日の行動に理由付けを行うことで、バイヤーとしてのスキルは大きく磨かれるでしょう。

 

■興味の無い人からの指名が重要

 

そんなことを言っても、欲しい物がない。という人も多いかもしれません。しかし、欲しいものが無いということが大きなビジネスチャンスなのです。

 

「若者の〇〇離れ」という言葉を聞いたことが無いでしょうか。この言葉は大きな勘違いをしています。

 

本当に魅力的な商品というのは、それが好きではない人が購入する商品なのです。もとから欲しそうな人に買ってもらうことに、大きな価値はありません。

 

例えば、バイクに興味が無い人でも、思わず欲しくなるバイク。こういった商品を用意することがバイヤーの仕事です。

 

バイクに興味の無い人に対してバイクを購入する必然性を説明することがバイヤーとして非常に重要なスキルです。

 

ナイトワークの世界で考えてみると、夜のお店にあまり興味の無いお客様から指名をいただいた際、指名していただけた必然性を言語化することが、そのまま優秀なバイヤーになるためのトレーニングであると言えるでしょう。

 

リテールビジネスと、ナイトワークに共通項は多いです。

 

■好きなことを敢えて行わない。

 

マーケティングで重要なことの一つに、その商材が売れるかどうかを事前に判断する。ということがあります。

 

売るものを決める際には、基本的には自分の好きなもの、自分が興味を持てるものを扱ったほうが楽しく仕事ができる確率があがるので、楽しい人生を過ごせるという考えはあります。

 

しかし、自分自身を利用してマーケティングを行う場合、敢えて自分が興味を持てないものを扱ったほうがよいという考え方もあります。ここに重要なイノベーションのヒントがあります。

 

例えば、貴方がお掃除が好きだとしてルンバを買うでしょうか。答えはノーでしょう。お掃除が好きな人はおそらくルンバを買いません。

 

自動車の運転が好きな人にとっては、自動運転車は魅力的には映らないことでしょう。しかし、自動車は移動手段だ。と考える人にとっては自動運転車は非常に魅力的な商品であると言えます。

 

現代において、時間を調べるだけならばスマホがあれば十分です。しかし、アクセサリとしての腕時計の需要は確かに存在します。

 

「時間を調べるための時計は不要だが、アクセサリとしての時計は欲しい。」こういった隠されたニーズは色々なところに確実に存在します。

 

その商品にあまり興味が無い人でも欲しくなる商品。このような商品を見出すことがバイヤーの重要な仕事であると言えます。

 

■まとめ

 

バイヤーの仕事で重要なことは「その商品が売れる理由を事前に明確化すること」です。

 

そして、このことは、ナイトワークの世界で学ぶことができる「指名される技術」からの応用が可能です。 

 

どのような商材を扱うか自体は「貴方の興味のある物」でもよいし、「貴方の興味の無い物」でも問題ありません。

 

夜の仕事で身につけた「指名される技術」を応用することで、優れたバイヤーとして活躍することができます。