キャバ嬢をやめたい人が読む話 | キャバ嬢の辞め方と昼職転職先リスト

キャリアカウンセラーがキャバ嬢の退職方法、辞め方、ネクストキャリアの候補先をまとめています。

No:20_キャバ嬢を辞めて資格を取得して転職する。

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就職・転職のために、資格を取ろう。ということは誰でも一度は考えたことがあるでしょう。

 

現代は資格ブームであり、仕事に直結するもの、趣味の延長線上的なもの、様々な資格が存在します。

 

しかも、資格を取るための学費、例えば専門学校等の学費というものは、国からの補助があるケースも多いです。

 

あまり大々的に宣伝がされていないので、必要な情報が必要な人に届いていないという現状はありますが、この国は、本気で頑張る人に対してはちゃんと応援してくれる体制が整っています。

 

しかし、資格それ自体が役に立つかと言われると、そんなことは全くありません。

 

例えば弁護士の資格は最難関の資格の1つですが、現代ではもはや弁護士であっても、弁護士であるだけで稼ぐことはできません弁護士の資格を活かして、どのように社会の役に立つか、ということが何より重要な時代だになっています。

 

CMや雑誌を見ると「人気資格!」「就職に有利!」とった広告が満ち溢れています。しかし、本当にそうでしょうか?

 

当たり前ですが、誰でも取れる資格を取ったところで、それだけで就職ができるということはありません

 

重要なのは、自分自身がその資格を使って、社会の役に立つことだからです。

 

だからこそ、自分自身が、何が得意で、何が好きで、何をやりたいかを明確にする必要があります。そして、逆説的ではありますが、その目的意識を持って資格の勉強に取り組むめば、勉強の過程で身に着けた知識や経験は50歳・60歳になっても続けることができる仕事に就く際に確実に役に立ちます。

 

今回は、ナイトワーカーが昼の仕事に転職する際に、どのような資格をとってくことが有効なのか。資格について考えていきましょう。

 

業務独占資格名称独占資格

 

そもそも、資格というものは、国家資格と民間資格に分けることができます。そして、国家資格の場合、法的な優遇を受けることができます。

 

もちろん、前述の通り、優遇があるから資格さえあれば一生安泰というものではありません。

 

■資格のパターン

A:国家資格

1:業務独占資格

※医師・ふぐ調理師など、その資格を持っている人だけが、その業務ができる資格。

 

2:名称独占資格

※資格が無い人が、その資格を名乗ると違法。業務自体は行ってもよい。

 

B:民間資格

※資格自体に、法的な拘束力はない。資格が一定の実力の証明にはなる。

 

 

業務独占資格

例えば、医師免許は代表的な業務独占資格です。

 

最近、無資格での刺青・タトゥーの仕事が問題になっているが、※1日本の法律では、当たり前ですが、普通の人が他者に傷をつけると※2傷害罪になります。

 

しかし、医師免許を持つ者が医療行為として行う場合、傷害罪にはなりません。刺青を掘るためには、必ず「針」で他者の体を傷つけますが、これは医療行為のため※3医師免許が必要です。

 

医師という資格を有するからこそ、他者の体に傷をつけることを仕事をしてよいということです。

 

mainichi.jp

 

※1.もちろん、そもそもがアンダーグラウンドな属性であり、違法を承知で行う人もいるはずです。刺青が社会的に許容されないのはここらへんにも理由があると思われます。違法行為は反社会的な行為です。反社会的な行為を社会は絶対に許容しません。

 

※2.刺青・ファッションタトゥーに関して管理人は賛成でも反対でもありません。ただ、入れる過程で違法行為があるとするならば、それは社会が受け入れないという事実は認識しておくべきと思います。日本国では、反社会的組織と疑われる行動をとることは、社会参画という点で想像以上のデメリットがあります。

 

※3.看護師の場合は、必ず医師の指示のもと行う必要があります。

 

名称独占資格

例えば、病院でリハビリを行う仕事に理学療法士という仕事があります。

 

高度な体育理論に基づいた仕事であるため、体育大卒の学生の新たな就職先として注目されている仕事です。

 

リハビリというと高齢者をイメージする人も多いと思いますが、他にも脳卒中や交通事故などで、体が上手く動かくなった人など、多くの人から必要とされている仕事です。

 

何らかの理由で体が上手く動かなくなった人をサポートして、不自由のない社会生活が送れるようにしていく仕事には社会的にも経済的にも大きな意義がる仕事と言えるでしょう。

 

そして、リハビリの仕事例えばマッサージや運動補助の仕事をすること自体に免許は不要です。

 

スポーツジムのインストラクターなど、お客様の運動機能を高める仕事をしている人は多いですが、別段理学療法士の資格を持っている必要はありません。

 

しかし、理学療法士名称独占資格なので無資格の人が理学療法士を名乗ることはできなくなっています。

 

他に最近の例だとキャリアコンサルタントという資格がそうです。おおざっぱに言えば仕事の相談に乗る人です。

 

もちろん、仕事の相談に乗るだけならば、占い師さんが行うこともあるでしょう。誰だって仕事の相談に乗ることはできます。しかし、キャリアコンサルタントと名乗る、もしくは誤解を与える名称は違法となります。

 

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占い師さんが「仕事の相談」を受けることもある。

もちろん、理学療法士もキャリアコンサルタントも、その資格を取るための勉強は、その仕事をする上で非常に役に立つので、取っておいたほうがよいでしょう。

 

民間資格

例えば、ネイリストの資格は国家資格ではありません極端な話、明日から貴方がネイリストと名乗っても法的な罰則は無いです。しかし、ネイリストとして就職や開業をしようと思った場合、資格がある人と無い人では社会からの信用度が全く違います。

 

さらに、ネイリストの資格に合格するために勉強をした内容は一流のネイリストになる上で非常に役に立ちます

 

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資格がなくともネイリストにはなれる。しかし、資格があれば一定の信頼を早期に得られる。

■資格の選び方・取り方

 

重要なのは、資格それ自体ではありません。重要なのは、その資格を使って、自分自身が活躍することですその軸からブレてはいけません。

 

資格を取ろうと思って調べると「人気がある」「将来性がある」「稼げる」といった言葉が並んでいます。しかし、重要なのは貴方のキャリアとの整合性が取れているかどうかです。

 

また、資格を取る必要が本当にあるかどうかも検討したほうがよいです。例えば、取材の範囲ではありますが、ネイルサロン業界の採用トレンドは以下のような状況です。

 

■ネイルサロン業界の変遷

 

1:大昔

資格所持者のみ採用。

 

2:ちょっと前

※無資格者可。会社が資格取得のための専門学校代を支給。専門学校通学中は無給

 

3:今

※無資格者可。会社が資格取得のための専門学校代を支給。専門学校通学中も給与支給。

 

 

 

 

もちろん、会社が人材の教育に対して費用をかけて投資を行うのは、社員に自社で長く活躍してもらうためです。

 

だからこそ、重要なのは、資格それ自体ではなく、貴方が高いパフォーマンスで活躍することであると言えます。

 

会社に投資してもらったのならば、活躍することでお返しをすることが必要です。

 

資格は世の中に沢山存在します。だからこそ、資格の選び方には、戦略が必要になってきます。そして、その戦略は仕事の選び方と同じ。つまり、貴方がその仕事で活躍することができるかどうかという軸です。

 

ナイトワーカーが資格を取って活躍するならば、ナイトワーカーとして習得した、コミュニケーション力・傾聴力・共感力といったスキルを活かすことができる仕事に繋がる資格を習得することが、何より重要です。

 

「人気だから」「簡単だから」「儲かるから」という判断軸で人生を選択するのは悪手です。

 

今までの自分の人生の棚卸をし、自分が活躍できるかどうか、といった軸で判断をしほうが幸せになれる可能性は高くなってきます。

 

公的機関であれ、民間企業であれ、世の中は一生懸命頑張る人を必ず応援してくれます。