No:31_キャバ嬢を辞めてペットシッターに転職するにはどうするの?
夜職、とくにキャバ嬢として重要なスキルはお客様に好きになっていただくことです。好きの種類は沢山あるかと思いますが、自分に対して好意を抱いてもらうことが大切です。
キャバ嬢として、ビジュアルを磨くことは重要ですが、それ以外にも例えば人間は自分を肯定してくれる人、自分を理解してくれる人が一般的に好きですので、お客様の話をじっくりと聞くことができるコミュニケーション力が高いことが需要でしょう。
それ以外にも、話を聞く時の仕草や細かな言葉使いなど、相手に好きになってもらう、信頼してもらうために、トレーニングできることは沢山あります。
逆に、お客様に好きになってもらうことができない人は、いくら美人だったとしても夜職で働くことは難しいでしょう。
夜職で活躍できている人は、お客様に対して好きになってもらうスキルがある人、ということができますね。
では、好きになってもらうことは、人間以外にも可能でしょうか。例えば犬や猫です。
今回ご紹介するペットシッターという仕事は、人間だけでなく、犬や猫にも好かれる人に特に向いている仕事です。
近年のライフスタイルの多様化により、ペットを飼っているが、仕事や旅行などでどうしても世話ができないという人は多くいらっしゃいます。
今回はキャバ嬢を辞めた後のネクストキャリアとして、ペットシッターの仕事に就くことを考察していきましょう。
■ペットシッターの仕事とは
端的に言うと、飼い主が旅行や仕事でペットの世話ができない場合に、飼い主に代わってペットの世話をする仕事です。
従来はこのような場合は、ペット病院がその役割を行っていました。しかし、犬や猫を飼っていた人でしたら「あるある話」なのですが、犬や猫は基本的に病院に行くことを不安がります。
そのため、病院ではない場所に預けたいと考える飼い主の方は少なからず存在します。
そういった病院嫌いのペットを飼い主さんに代わって、飼い主さんのご自宅でペットの世話をするのがペットシッターの仕事です。
普段と変わらない環境でストレスの無い生活をペットに提供し、飼い主さんに安心を届けることが重要です。そのため、動物に対してもホスピタリティーを発揮できる人であることが大切でしょう。
ライフスタイルが多様化する現代において非常に重要な仕事であると言えるでしょう。
■ペットシッターに必要なこと。
ペットシッターになるために、法的には動物愛護管理法によって規制されており、第一種動物取扱業者の登録を得る必要があります。命を預かる仕事ですから、しっかりとした認可に対してしっかりと勉強をしておくとは当然でしょう。
しかし、一流のペットシッターとなるためには、勉強だけでは不十分でしょう。大切なのは、心でありホスピタリティです。
ホスピタリティについては、ペットへのホスピタリティがあることはもちろんですが、飼い主様へのホスピタリティや信頼関係構築も当然のように重要です。
ペットシッターの仕事は原則的にお客様の不在時にお客様の家に入ります。お客様としたら、他人に対して鍵を預けることになりますので、人間として信頼できる人であることは必須です。それ以外にも、毎日のペットのレポートも必要でしょう。
お客様はある意味、我が子のようにペットを可愛がっています。そのお客様と同じような気持ちでペットのお世話をし、その模様の報告を上げていくことが必要です。
お客様にリピーターになって頂くためには、そういった企業努力が非常に重要であると言えます。
もちろん、急な病気に対してのケアも大切ですので、病院との連携も非常に重要です。
しかし、信用が大切なビジネスであるからこそ、積み上げ式のビジネスであり、長く行えば長く行うほど生産性が上がるビジネスであると言えます。
夜職でも、リピーターがご友人を連れてきてくださり、さらにそのご友人が別な方を連れてきてくださる。という状態を作ることができれば、どんどん成果はあがります。
それと同じよう、小さなサービスを心を込めて行うことで、どんどん成果は上がっていくビジネスであると言えます。まさに、夜職でのノウハウを活かすことができ、さらに、何歳になっても活躍できるビジネスであると言えるでしょう。
■ペットシッターのその先
ペットシッターの弱点としては、美容室などと同じような、時間で成果が上がるタイプのビジネスですので、時給の壁を超えることが難しいということです。
時給の壁を超える方法は大きく2種類しかありません。時間当たり単価を上げるか、それ以外のキャッシュポイントを作るかです。
■時給の壁の超え方
1:時間当たり単価を上げる
※飼育が難しい動物や、いわゆる高所得層が納得するサービスを提供すること。例えばカリスマ美容師なら1カット3万円とかでもお客様は喜ぶ。
2:それ以外のキャッシュポイントを持つ
※ペットに関する書籍を出版する。弟子を作って法人化するなど。美容室やインストラクターと本質的には同じ拡大方法。
どちらでも可能ですが、私が事業コンサルの際、お客様へ常にお勧めしているのは、社会全体へ貢献していくことです。
そのため、お勧めなのは後者、つまり、カリスマペットシッターになることができた場合、そのノウハウを惜しみなく書籍や従業員に提供することです。
そうすることで、幸せな飼い主さんと、ペットが世の中に増えます。
ノウハウを提供すると、自分のビジネスがうまくいかなくなってしまうのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれないのですが、意外にそうではありません。
特許侵害や工業製品などのコピーが簡単なものを真似することは良くないですが、ノウハウだけを真似しても、その本質を学ぶことは中々難しいものです。
また、ノウハウを真摯に学び取ることができたのならば、それは大変なことなので、本来的に称賛されることでしょう。これは「パクる」とは本質的に異なります。
また、倫理的なことだけではく、技術自体は常にブラッシュアップされています。そのため、一位になっても、常に技術を磨き続ける必要があります。
そして、トップランナーであり続けるためには、誰かに教えるという位置をキープし続けることが必要です。
そのためには、率先して自分のノウハウを教えていくことが大切でしょう。
これは、夜職の世界でも基本的には同じです。自分のお客様であっても、自分が接客できる範囲は限られています。
その時に積極的に回りに助けを求めることができる人ならば、せっかくお客様に来店していただいた機会が無駄にならないことでしょう。結果的に、自分に仕事が返ってくる好循環が生まれます。確かに、横取りをする仁義の無い人はいるでしょうが、その人は何より信頼を失うことでしょう。
もちろん、ライバルと接客力の真剣勝負をした結果、負けてしまったのならば、それは仕方が無いです。
しかし、競争に勝つため技術は常にブラッシュアップされます。結果的に誰も追いつくことができない最高のサービスを提供することができるようになります。
常に相談される位置に立ち、惜しみなくサポートをして、技術を磨き続けることは非常に重要でしょう。
もちろん、他者を利用しようとするだけの人と付き合う必要はありません。しかし、そういった自分のために、他者を利用しようと行動している人を社会は必ず見ています。
これは夜の仕事でも同様です。そのため、夜職でも、こういったビジネスの本質を学ぶことがでると言えます。だかこそ、夜の世界で活躍してきたキャバ嬢ならばこういったノウハウを実務を通して学べていると言えるでしょう。
ペットシッターの仕事は、夜の世界で身に着けることができるホスピタリティや信頼構築力だけでなく、ネクストキャリアにおいても夜職で身につけたことを活かすことができる仕事であると言えます。
ぜひ、動物が好きでペットシッターのお仕事に興味があるという人は目指してみるのもいいかもしれません。