No:35_キャバ嬢を辞めて議員秘書に転職する方法。
キャバ嬢を辞めて秘書になりたいというのは、比較的人気があるパターンですが実は、過去のエントリーでも考察してきた通り、秘書といっても色々な秘書があります。
そんな様々な秘書のうち、一番なりやすいのが議員秘書というポジションかとも思います。
議員秘書というと、ドラマや映画で政治家の先生をサポートする仕事の華々しいイメージがあるかと思いますが、そもそも論として、日本には議員という仕事が実は結構な数存在します。
小学校・中学校で勉強をしたことかとも思うのですが、いわゆる国政を国会議員と言われる衆議院と参議院以外にも、いわゆる地域密着で活躍されている地方議員という仕事が存在し、地方議員の数を加えると日本で議員という仕事のポジションは約3.5万件存在します。
そして、国会議員・地方議員を問わず、議員のポジションというのは夜職と同じく実力の世界であり、またスピード感が求められる流動的なポジションであるため、様々なキャリアの人にとって門戸が開かれているポジションであるとも言えます。
そのため、ナイトワーカーのネクストキャリアとして有望な仕事の一つと言えるでしょう。
もちろん、キャバ嬢を辞めて議員秘書になるというキャリアには様々なハードルがありますが、それを1つ1つ超えていけるよう考察をしていきたいと思います。
■そもそも議員秘書のポジションはどれぐらいあるのか。
日本には、議員と呼ばれる仕事に就いている人が概ね以下のように存在しています。
■国会議員
・衆議院465人
・参議院議員252人
・約2,600人
■市区町村議員
・約30,000人
概ね日本全国で35,000人程度の議員が存在し、多忙な議員の先生をサポートするための秘書の仕事がその数倍は存在すると言えるでしょう。
議員秘書の仕事は、過去のエントリーで書いたことと同じように、上司である議員先生のサポートです。議員の先生が本業に集中できるように、サポートを行い、また、議員の先生が当選できるよう、選挙活動のサポートを行っていくことが主な仕事になります。
■過去エントリー
議員の先生が政治活動に専念することができれば、有権者からの正のフィードバックが得られるはずなので、できる秘書の目安として、上司である議員の先生が安定的に当選できるようにサポートするというのが1つの条件となるでしょう。
また、本来、地方議会と国会に差は無く対等な関係ではありますが、地方議会で実績を積んだ議員先生が市町村長や知事、国会議員に立候補するということもあるでしょう。
上司である、議員先生を自分のサポートによって出世させていくのが有能な秘書であるとも言えます。
※追記。
現実的なパターンとして、地方議会から国会議員になるパターンはあまり無いかもしれません。有名な人だと、菅義偉(横浜市議)ぐらい?
※追記
国会議員のなり方パターンは世襲や有名人がなるパターンが多いかもしれません。
・有名人パターン:小池百合子(アナウンサー)・橋下徹(タレント・弁護士)など
・世襲でも、有名人でもないパターン:野田佳彦(たぶん少ない)
※また、日本では橋下徹、海外の有名どころではアメリカのリンカーン大統領のように弁護士から政治家になるパターンというのはそれなりにメジャーなルートなので、議員秘書になるならば、まず弁護士秘書になる。というルートは確率は低いですがあるかもしれません。
■スキャンダルリスクを味方にする。
キャバ嬢を辞めて昼職に転職しようという場合、キャバ嬢だったという過去は隠したほうがいいですか?という質問は頻繁にあります。
この質問に対しての答えは、逆説的ですが、キャバ嬢であったという過去がデメリットにならない転職先を探しましょうということ以外にありません。
確かに、日本の大手企業に就職しようと思った場合、一流大学を卒業した男性であるということは有利に働くことでしょう。そういった世界で働こうと思った場合、キャバ嬢であったという過去はデメリットになります。
しかし、政治の力で作るべき世界は、幸せになる努力をした人間が幸せになることができる社会を作ることです。
どのような境遇であれ、やる気と実力があれば、幸せになることができる、これを示すという政治スタンスで臨む限り、キャバ嬢であったという過去はデメリットにはなりません。
事実、夜の世界ではコミュニケーション力や信頼関係構築力など様々なスキルを身に着けることができます。ただ何となくキャバ嬢をしていました。ではダメですが、キャバ嬢をやることで、学んだことが明確にあるならば、それは立派なキャリアになります。
幸せになる努力をした人間が幸せになることができる社会を作るという政治信条の先生の秘書をするならば、元キャバ嬢だったというキャリアはデメリットにはなりません。
■議員秘書のデメリット
ここまで、キャバ嬢を辞めて議員秘書になる場合について、いろいろと考察をしてきましたが、議員秘書になる場合にはいくつか気を付けておかなくてはいけないことがあります。
まず、議員秘書の仕事は本質的に不安定な仕事です。
そもそも論ではありますが、選挙で落選してしまうと、議員ではなくなってしまいます。議員でなくなってしまうと給料もなくなってしまうので、秘書を雇うことはできなくなるでしょう。
議員秘書は簡単になることができる反面、安定はしない仕事ではあります。
そして、特別にお金持ちの議員先生でない場合は、給料が議員先生の給与や公的な資金から出ていることになりますので、お給料も高くは望めないでしょう。
例えば、不動産営業の仕事などは、成果を上げたら成果を上げた分だけ、給料を青天井で上げていくことが可能です。しかし、議員先生の給料に上限がある以上、部下である秘書の給料にも上限があります。そのため、本質的に稼ぎにくい仕事であると言えます。
そもそも論ではありますが、政治の仕事というのはビジネスではないので、学校の先生や病院のようにお金を目標とはしません。稼ぐということをメイン目的とした場合、短期的には魅力が少ない仕事であると言えます。
しかし、議員秘書として身に着けたこと、学んだことは自分自身の中に残ります。そういった意味では安定している仕事であり、学びが大きければ大きいほど、次にビジネスの世界に戻ったならば、大きく稼ぐことができると言えるでしょう。
そういった意味ではキャバ嬢のネクストキャリアとして、非常に魅力的な仕事であると言えます。
■キャバ嬢を辞めて議員になる。
実は、国会議員となると、ハードルは高いですが、地方議会レベルならば、それほど難しくない得票数で当選することができます。
例えば銀座のある中央区には有権者が11万人住んでいますが、中央区区議会議員で一番少ない票数の議員は801票です。
夜の世界で、お客様から名刺や連絡先をいただくことなどはあるかと思いますが、例えば銀座で活躍しているキャバ嬢にとって、800人という数字は大した数字ではないでしょう。
もちろん、800人のご贔屓にしていただいているお客様がいるから即当選というわけでありません。しかし、夜の世界で活躍することで、約1000人という規模の人間との強固な信頼関係を構築するということは、実感値として見えてくるかと思います。
10000人となると、別なスケールでのマーケティング戦略や広告宣伝戦略が必要にはなってきますが、1000-2000という数値は、数年でのフェイストゥフェイスの人間関係構築として不可能な数字ではありません。
■2015年 12月統一地方選挙結果
最低得票数/有権者数
・東京都(千代田区)477票/約4.4万人
・東京都(中央区)801票/約11万人
・東京都(台東区)1159票/約15万人
・東京都(渋谷区)1201票/約17万人
※少数第1位繰上げ。
※案分→例えば、鈴木さんが2名立候補して、投票用紙に鈴木としか書かれておらず、どちらの鈴木さんか不明だった場合、÷2をして、各候補者は0.5票ずつ獲得することになる。
■そのほか、少ない票数で当選できそうな場所。
長野県 北相木村 52票/657人
1000以内程度で当選できる場所は地方を含めて探せばいくらでもあり、地方だからこそ解決しなくてはならない地域密着の問題も沢山あります。
■キャバ嬢を辞めて議員秘書になる。まとめ。
実際、すこし検索すれば議員秘書の求人案件というものは沢山でてきます。そしえ、秘書という仕事に求められる本質的なスキルの一つがコミュニケーションスキルである以上、夜職で活躍できた人にとっては、活躍の可能性が高い仕事であるということができます。
また、議員先生の政治理念と照らし合わせれば、もとキャバ嬢であったということ自体をデメリットにしないやり方ということも存在します。
大切なのは、頑張った人が頑張りに応じて幸せになる社会を作ることであり、これは、政治の世界もビジネスの世界も同じであると言えます。
秘書ということへの憧れから秘書をやってみたいという気持ちも当然大切ですが、議員秘書という仕事はキャバ嬢を辞めて取り組む仕事として、現実的に活躍できるポジションとして非常に有望であると言えます。
興味のある人はぜひ挑戦してみましょう。頑張る人を社会は必ず応援してくれます。