キャバ嬢をやめたい人が読む話 | キャバ嬢の辞め方と昼職転職先リスト

キャリアカウンセラーがキャバ嬢の退職方法、辞め方、ネクストキャリアの候補先をまとめています。

No:37_キャバ嬢を辞めたいがノルマが厳しくて辞められない時はどうするの?

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結論から言いますと、そのノルマがただの「いじめ」ならば、キャバ嬢としては飛んでも大丈夫です。

 

ノルマには、大きく分けて3種類が存在します。

 

1つ目、自分でコントロールできるノルマ

 

2つ目は自分でアプローチはできるがコントロールできないノルマ

 

3つ目は自分でアプローチすらできないノルマです。

 

自分でアプローチすらできないことをノルマにされることはただの「いじめ」なので、相手にする必要もないでしょう。

 

しかし、多少なりとも、自分でなんとかできそうなノルマならば、何とかしようとトライしてみる価値はあります。トライしてみることによって自分自身の成長に繋がるのならば、長期的に考えた場合、メリットは大きいと言えます。

 

キャバ嬢の仕事として、ノルマのパターンを分けた時、具体的な例は以下の3種類でしょうか。

 

 

1:自分でコントロールできるノルマ

 ※例えば、自分が接客をしているお客様に「一杯いただいてよいですか?」と言うことです。これは自分でコントロールできるノルマです。

 

 

2:自分でアプローチはできるがコントロールできないノルマ

 ※例えば、自分が働くお店で、従業員が働く際に会社が決めた「売上」を達成せよというノルマが来た場合です。これは、自分でアプローチはできるがコントロールはできないノルマとなります。

 

 3:自分でアプローチすらできないノルマ

 ※例えば、他のキャバ嬢の売上を上げたり、お店全体の売上を上げたりするノルマがこれにあたります。こういった指示はキャバ嬢にはどうしようもありません。店長や、その嬢自身が解決すべき問題です。

自分でアプローチすることはできなくはないかもしれませんが、ノルマとして約束するのは店長側の責任放棄でしょう。相手にしなくてもよいです。

 

 

 

ノルマという言葉は非常に便利な言葉で、命令をする人が好んで使います。しかし、ノルマという言葉を正しく使っている人はどれぐらいいるでしょうか。

 

例えば、野球の監督が選手に対して「ホームランを打て!」というノルマ指示を出すことがかなり無茶な指示であるということは容易に理解できるかと思います。

 

 

ノルマという言葉はビッグワードなため、つい、何となく「ノルマだから仕方がない」と自己納得に使ってしまいがちです。

 

しかしノルマという言葉は、ノルマという言葉が示している内容しっかりと理解し、上手に付き合っていく必要があります。

 

そのため、今回は、キャバの仕事と切っても切り離せない、ノルマという言葉について、ちゃんと考察をしていきたいと思います。

 

■キャバ嬢の仕事とは「一杯、いただいてよろしいですか?」と言うこと。

 

そもそも、キャバ嬢の仕事で、キャバ嬢本人が自分で責任を取ることができる仕事は以下の3つに収斂されていきます。

 

 

1:目の前のお客さんにお酒を売る

※客単価向上

 

2:お客さんにリピート来店を促す

※継続顧客の獲得

 

3:お客さんに別なお客さんを連れてきていただく

※リファーラルでの新規顧客の獲得

 

 

 

 そして、これらの仕事をする際に、キャバ嬢が約束できるのは「一杯いただいてよろしいですか?」「また来てくださいね」「お友達も連れてきてくださいね」と聞くことだけです。

 

よく、売上がノルマとして必達目標になっていることがあります。しかし、「売上」を達成することを約束することはできません。

 

何故なら、買うかどうかを決めるのはお客様であって、キャバ嬢側ではないからです。自分が決めることができないことに対して、結果を約束することはできません。必達目標としてのノルマを設定されるのは変なことなのです。

 

 

■売上が上がるかどうかは「運」

 

そもそも論なのですが、買うかどうかを決めるのはお客様である以上、売り上げが上がるかどうかも「運」だと言えます。

 

世の中には、圧倒的多数の「自分が決めることではないこと」が存在します。そして、自分が決めることと、他の人が決めることが混同されている場合が頻繁に存在します。

 

このような混同のケースは、昼職への転職でも頻繁に発生します。

 

そもそも、夜職から昼職へ転職できるかどうかも、結局は「運」です。なぜなら、雇うかどうかは昼職の会社が決めることであって、自分が決めることではないからです。

 

だからこそ、昼職に転職するということに対して責任を持つことは自分にはできません。しかし、この場合、だからと言って諦めることはできないでしょう。なぜなら、自分自身は昼職へ転職するというよい結果を手に入れなくてはならないからです。

 

どうすればよいでしょうか。

自分でできることは、よい偶然が発生するように試行回数を増やすことです。

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よい「偶然」を引き寄せるためには「行動」を繰り返す必要がある。

そして、試行を繰り返しながら、徐々にやり方に改善をかけていくしかありません。手に入れたい結果を手に入れるためには、行動回数と精度を最大までブラッシュアップしていく以外は無いでしょう。

 

夜のお店での売上目標達成に話を戻しましょう。

 

つまり、夜のお店で売上目標の「ノルマ」を達成しようと考えた場合、自分自身にできることは「もう一杯いただいてよいですか?」というセリフを言うことと、その言い方を工夫することなのです。

 

そして、「はい/いいえ」を決めるのはお客様なので、そこに「必達」目標が設定されるのは無理難題です。それを理解した上で仕事を行う必要があります。

 

自分が決めることができないことに「必達」目標が設定されている場合、その目標に従う必要はありません。というか、できません。

 

責任感が強い人ほど、「できなかった」ことに対して自己非難をし、自己嫌悪に陥りがちです。

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責任感が強い人は「できない」ことで自己非難をしがち。

しかし、その「できなかったこと」ことに自分の責任はありません。「できないこと」を「やれ」と言われて「できなかった」としても、それは当たり前のことなので、気にする必要はありません。

 

また、「できないこと」を「やれ」と言われて、できなかった場合に責められる職場はあまりいい職場とは言えないでしょう。

 

■仕事の種類

 

1:自分で決めることができること。

→ノルマ達成を「約束」できる。

 

2:自分で決めることができないこと。

→ノルマ達成は「約束」できない。

 

※買うかどうかはお客様が決めることなので、キャバ嬢側はノルマ達成を約束はできない。

 

※外を歩いている人が、お店に入るかどうかに対して、キャバ嬢は働きかけができないので、ノルマ達成を約束できない。

 

 

 

ノルマ、目標、言い方は色々とありますが、そもそも「自分で決めることができないこと」が「できず」に責められたとしても気にしてはいけません。

 

 

■キャバ嬢がプロとしてしっかり行うべき仕事

 

もちろん、プロとして仕事はしっかりとやらなくてはいけません。

 

そのため、自分が接客しているお客様に対して、新規でのご注文をいただくためのアプローチは率先して行う必要があります。

 

具体的には、繰り返しになりますが、お客様に対して「もう一杯いただいてよいですか?」とのアプローチを行うことです。なぜなら、多くの売上を上げることは従業員としての仕事だからです。

 

さらに、そのアプローチの仕方に対しても日々研鑽し、ブラッシュアップをしていく必要があります。しかし、それでも、買うかどうかはお客様が決めることなので、キャバ嬢の側で「売上の約束」することはできません。

 

売上向上のために、行動を繰り返し、行動をブラッシュアップしていくことは必要です。しかし、「売上」そのものに対して約束をすることはできません。

 

もし、お店がキャバ嬢に対して「売上」を約束させているのだとしたら、それは「できない約束をさせている」だけです。

 

その「約束」が達成できなかったとしても責任を感じる必要はありません。

 

 

■人生で大切なのは自分の市場価値を上げること。

 

しかし、自分がお店のために働くのではなく、自分のために働くのだとしたら「売上」に対しても約束をしていく必要があります。

 

何故なら、「売上」を上げなくては生きていくことができないからです。

 

そして、社会にとって市場価値の高い人間とは「売上」を上げることができる人間です。

 

では、売上を上げることができる人間とは、どういう人間なのでしょうか。

 

実も蓋も無い言い方ではありますが、売上が上がるかどうかはお客様が決めることである以上、自分でできることは試行回数を増やし、行動に対してブラッシュアップを行うことだけです。

 

売上、すなわち、よい結果は偶然発生するのです。試行回数を増やすことでよい偶然が発生する確率を上げるしかありません。

 

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試行回数を増やせば、良い偶然が起きる可能性も増える。

たいていの場合、カリスマキャバ嬢と呼ばれる人達はマメにお客様に来店の促しをし、友達を連れてきてくださいねと、営業努力を惜しみません。

 

つまり、カリスマと呼ばれる人達は、別段、天才なのではなく、良い偶然を起こすための試行回数が圧倒的に多いのです。

 

■自分でできることは「試行回数を増やす」「ブラッシュアップをする」だけ。

 

これは、昼職に転職した人も同じです。夜職から昼職への転職に成功した人の話を聞くと、決まって沢山の失敗をしています。

 

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昼職への転職に成功した人は総じて何社も応募している。

昼職への転職が成功した人は、そもそも、履歴書を送った昼の会社の数、不合格の連絡をもらった回数が圧倒的に多いです。

 

さらに、夜職でも昼職でも当たり前なのですが、社会は不合格になった理由を教えてくれません。

 

不合格になった理由は自分で考えなくてはならないのです。そもそも、不合格になることも、合格になることも、明確な理由は存在しません。

 

昼職転職の合格/不合格はタイミングや他の応募者との兼ね合いなど、複雑な理由が絡み合って決定されます。そのため「これだ!」という理由は最初から存在しないのです。条件さえ満たせば誰でも合格ができる学校の試験とは、そもそもの根本原理が異なるのです。

 

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会社は不合格の理由を教えてくれない。だから、自分で気が付くしかない。

 

不合格になった理由は何ですか?と聞いたとしても教えてくれることはありません。自分で気が付くしかないのです。むしろ、トンチンカンなことを聞いてくる人、自分で考えることを放棄している人という認識がもたれてしまう可能性すらあります。

 

何故なら、不合格を出した昼職企業の側でも本当の理由はわかっていないからです。

 

そして、明確な理由など初めから存在しないということに気がつかない人は相手の立場に立って考えることができない人です。

 

すなわちマーケットのことを理解できていない人なので、市場価値は低くなります。

 

だからこそ、自分にできることを行うこと。すなわち、試行回数を増やすこと、自分で考えてブラッシュアップをすることが非常に重要になります。

 

だからこそ、ノルマという言葉の正体に気が付く必要があります。

 

■ノルマという言葉との上手な付き合いかた。

 

ノルマという言葉を聞いた時、自分の責任で達成できるノルマなのか、それとも自分ではどうしようもないことなのかを瞬時に判断する必要があります。

 

自分ではどうしようもないことであるが、自分でアプローチならばできるということならば、よい結果が偶然発生するまで、試行回数を増やし、ブラッシュアップをしていくということは可能です。

 

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ノルマの正体を分析し、正しい行動をとることが大切。

 

これがノルマとの上手な付き合い方であり、この付き合い方をしている限りノルマは有意義なものであると言えます。

 

 

しかし、自分ではどうしようもなく、何回挑戦しても偶然に成功することも無いことならば、そのノルマはただの「いじめ」です。

 

「竹槍で戦闘機を墜とせ!」というのは上司の思考停止の責任放棄であり、ただの「いじめ」です。

 

ただの「いじめ」に対して自責の念を持つ必要はありませんし、自分を追い込む必要もありません。

 

「いじめ」をするような人と相手にすることは時間の無駄なので、より幸せな人生を過ごすために、その場所から去ることは全く問題ありません。勤務先のキャバクラは飛んでしまって大丈夫です。

 

もちろん、「いじめ」をするような人に対しても神様のような心で、その人が「いじめ」をしなくなるように温かく接するという考えもあるかと思います。賛同はしませんが、、、

 

 

■ノルマの種類

 

1:自分で何とかできること。

→頑張ってやってみる。

 

2:自分でアプローチはできるが、できているかの判断するのは自分ではないこと。

→よい偶然が出るまで繰返す、ブラッシア

 

ップする。

 

3:自分でアプローチできないこと。

→ただの「いじめ」なので、放置する。

 

 

 

いずれにせよ、「ノルマ」という言葉を聞いた場合、そのノルマが何なのかをパターンに分けて、対応していくことが必要でしょう。

 

人間が生きていくためには売上(お金)が必要です。そして、売上は自分でアプローチはできますが、コントロールすることはできません。

 

だからこそ、試行回数を増やし、ブラッシュアップを続けていく必要があります。

 

夜職であれ、昼職であれ、昼職への転職活動であれ、自分が幸せに生きていくために達成すべき目標(ノルマ)がある場合は、そのノルマの正体が何なのかを分析して対応していく必要があります。

 

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幸せに生きるためには、試行回数とブラッシュアップしかない。

 

ノルマを分析した結果、ただの「いじめ」だった場合、それに付き合うことに価値があるかどうかは疑問です。その場合はすぐにお店を飛んでしまっても大丈夫でしょう。

 

「できないこと」を「やれ」と言われ続けて「できない自分を責め続ける」と精神を病みます。

 

人生の目的は幸せに生きることです。そのためにはノルマを超える必要があります。しかし、一見ノルマに見えるただの「いじめ」も存在します。

 

幸せに生きるためには、ノルマの正体を見極め、正しい対応行動をとることが大切です。