キャバ嬢をやめたい人が読む話 | キャバ嬢の辞め方と昼職転職先リスト

キャリアカウンセラーがキャバ嬢の退職方法、辞め方、ネクストキャリアの候補先をまとめています。

No:38_キャバ嬢を辞めて社長、経営者、実業家になる。キャバ嬢が目指せる社長パターン、ロールモデル考察。

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キャバ嬢を辞めて、昼職に転職しようと考えた場合、起業、すなわち自分で会社を作るか、どこかの会社に入社することになります。

 

現代では、コンピューターの性能の向上、各種の制度の整備、クラウドファンディングなど資金調達の方法が多様化したことにより、起業のハードルも低くなりました。今までの記事で扱った結婚相談所や占い師、フォトグラファーといった仕事は起業のハードルが特に低い業界でしょう。

 

また、投資不動産業界などであっても、入社した後、修行を積んで起業するというキャリアストーリーも十分に可能です。

 

現在は、女性社長というものも珍しくはなく、キャバ嬢を辞めて社長・経営者になるというストーリーも決して荒唐無稽ではありません。

 

もちろん、伝統的な日本企業では、新卒で入社し、出世競争に勝ち、最終的に社長になるというパターンしかないでしょう。そのため、伝統的な昭和企業ではキャバ嬢が社長になるということは難しいです。

 

しかし、現代では、女性社長さんも沢山存在し、その中には、キャバ嬢を辞めた後にロールモデルとすることが可能なキャリアの方も多く存在します。

 

今回は、キャバ嬢が夜のお店を辞めて社長になるとしたら、どのような社長さんをロールモデルにするやり方があるのか、を実在する女性社長さんを基に考察していきたいと思います。

 

【ご注意】以下の方は女性社長のロールモデルであり、皆さまが元夜の人というわけではありません。また、キャリアからの推測に基付く考察のため、あくまで傾向としてご確認ください。

 

■1:南場智子さんパターン/経営学を学び、経営に携わる。

 

社長(経営者)のパターンとしては、株式会社DeNAの南場智子さんがあげられます。

 

大学卒業後に、マッキンゼーというコンサル会社に勤務、ハーバード大学で経営の勉強をした経営のエキスパートです。

 

■南場智子 - Wikipedia

 

 

DeNA社自体はITの会社ではありますが南場さんのキャリアは上記のようにエンジニア畑ではないようになり推測されます。

 

社長というのは職位であって、職域ではありません。社長の仕事は沢山あります。社長のポジションにて、会社の経営の仕事をしている人と言えるでしょう。

 

■キャバ嬢を辞めて社長(経営者)になる。

 

経営の仕事をするためには、まず経営の勉強をする必要があり、同時に学んだことを実践する必要があります。

 

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経営者として、学問としての経営を学び実践することは重要な仕事だ。

 

 

経営に関する学問は働きながら勉強することもできます。ハードルは物凄く高いですが、社会人になってから大学院に通いMBAを取るということも不可能ではありません。

 

また、日本には中小企業診断士という資格があり、勉強の過程で経営に関するひと通りのことを学習することができます。

 

中小企業診断士の試験は、いわゆる資格試験にありがちな、勉強のための勉強という要素の無い、非常に実践的で優れたカリキュラムによって構築されています。

 

MBA、大学院は確かにハードルが高いですが、将来、経営者としての社長を目指すならば、本屋さんで中小企業診断士の試験の本を確認してみることは、とてもお勧めです。

 

また、経営の実践は夜のお店でも十分に可能です。規模は大きく違いますが、夜の会社であれ、昼の会社であれ会社組織には違いはありません。

 

キャバ嬢というプレイヤーの視点ではなくお店全体の継続的な発展を意識して毎日の業務を行っていきましょう。

 

もしくは、自分自身を会社と見立てるという考え方でも問題ありません。株式会社自分として日々の仕事を会社の業務としておこなっていきましょう。

 

毎日の仕事の中で、経営の実践を行うこともは十分に可能です。

 

 ■2:橋本真由美さん(ブックオフコーポレーション)パターン/現場を一番知っている人

 

創業当時からのスタッフの方ではありますが、パートからの社長ということで一時期有名になりました。実業家としても非常に有能な方ではありますが、キャリアとして、企業の成長戦略とのシナジーが大きかったことも要因の一つでしょう。

 

■橋本真由美 - Wikipedia

 

BOOKOFF社のようなビジネスモデルの場合、成長戦略として重要なのは、優秀なパート社員の方を確保すること、そして現場力を高めることです。

 

社長というポジションで現場力を高めるための仕事を行うというパターンも存在するでしょう。

 

稲盛和夫氏によるJALの経営再建のように、社長が自社の現場を誰よりも知っているという必要はありませんが、やはり現場の事を一番よく知っている人が社長になることで、会社が大きく飛躍するというパターンは存在します。

 

■キャバ嬢を辞めて社長(現場統括マネージャー)になる。

 

キャバクラ業界において一番重要なのはキャスト、すなわちキャバ嬢の接客スキルでしょう。

 

そのため、自分自身で身に着けた接客スキルをノウハウ化し、後輩に教えることで誰しもが同じレベルで再現できるようになれば、このジャンルでの社長になる資質があると言えます。

 

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現場でのハウハウを会社全体で共有することも、とても大切な仕事。

そして、現場統括責任者型の社長にとって従業なのは、扱う商材の種類です。

 

例えば古書は、何処で購入してもそれほど差がありません。いわゆるコモディティ商品と言えます。これは、キャバで売っているお酒も同様で、お酒それ自体はコモディティ商品であると言えます。

 

企業が企業間競争で生き残っていくためには、他の会社よりも強い部分。すなわち競争優位性が必要です。

 

古本販売の業界はどの会社でも売っているものが同じなため、従業員による採用・接客オペレーションが競争優位の源泉になります。

 

そのため、現場統括責任者型の社長になるためには、扱う商材を選ぶことも必要になってきます。商品力そのもので勝負が決まる業界の場合、現場での接客力が高かろうと、それほどインパクトはありません。

 

しかし、それはもう少し先の話でもあるので、まずは、キャバクラという、接客力が勝負の分かれ目である業界で日々の接客力、ノウハウの蓄積、後輩による再現のノウハウを働きながら学びましょう。

 

 

■3:元谷芙美子さん(アパホテル)パターン/社長によるトップセールス

 

アパホテルの看板の人です。アパホテルの人と言った場合に容易にイメージができる、会社の看板キャラクターです。

 

■元谷芙美子 - Wikipedia

 

実際には経営に関する仕事も多くされてらっしゃるかとは思いますが、率先して看板などで活躍され、自社の営業活動を担当してらっしゃいます。

 

このように、社長が自ら売上拡大のために営業活動を行うことを、トップセールスと言ったりします。ビジネスにおいて重要なことは、価値を作ること、価値を効率的に動かすこと、そして価値を売ることです。

 

価値を【売る】という、ビジネスにおいて極めて重要なことだからこそ、社長が自ら、社内最高のセールスパーソンとして活躍するという会社もあるでしょう。

 

■キャバ嬢を辞めて社長(トップセールスパーソン)になる。

 

社長(トーップセースルパーソン)になるための方法は、明確です。自分自身が最もその商材を売れる人間に成長することです。いわゆる看板娘といったりもします。

 

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一番すごい営業となった経験は、社長(トップセールス)になる際に大いに役に立つ。

 

夜のお店でNo1になることができれば、そのキャリアの多くの部分が昼職での仕事に流用できます。

 

実際、投資不動産ビジネスをしている昼職転職者は、夜職で働いている際にお客様と猛烈な数の名刺交換を行い、昼職に転職をした際に、その名刺を基に営業活動を行いました。

 

投資不動産業界は、突き詰めていくと、売っているものに差があまりないため、売れるかどうかは営業担当者の人間力で決まるパターンが多いです。

 

夜の世界で人脈を広げ、人間力を磨くことで、昼職でも通じる営業力を鍛えることは可能です。そして、その鍛えた営業力をもって起業・社長になることは、十分に可能です。

 

もちろん、会社は営業だけでは成立しないので、商品開発やマーケティングなどの付帯分野についても勉強をする必要はあります。しかし、それらは他の人に依頼することは可能です。むしろ、他の人と協同関係を作ることができる人の方が社長としては優秀でしょう。

 

幾つになっても可愛い看板娘、だけではありませんが、社長がトップセールスパーソン、親善大使的なポジションで働く会社というのは強い会社でしょう。

 

弱点があるとすれば、あえて社長に属人化をさせているパターンなため、事業の承継が難しいことが挙げられます。

 

■4:森英恵さん(ハナエモリ)パターン/社長がトップクリエイター

 

社長が開発部門のトップというパターンも存在します。例えば、アパレル会社である、ハナエモリ森英恵さんなどがそうでしょう。

 

■森英恵 - Wikipedia

 

自身が創り上げた価値を、より大きく世の中に広げていくために法人化・組織化を行い大きな会社へと成長していったパターンであると言えます。

 

若手では、ウォンテッドリーの仲暁子さんなどもその系譜でしょうか。経営者ではありますが、エンジニア畑のキャリアのかたでもあります。

 

■仲暁子 - Wikipedia

 

架空の世界ですが、ドラマ「下町ロケット」にて阿部寛さん演じる佃航平社長も、最前線は退いているようですが、技術者としてのキャリアを持っているようです。

 

このタイプの会社は、トップクリエイターが社長であることが企業の強さの源泉のため非常に強いでしょう。【価値を創る】という点に会社の競争優位性を置くことで、企業間の生存競争に生き残ることができます。

 

 

■キャバ嬢を辞めて社長(トップクリエイター)になる。

 

クリエイターはどちらかというと有形商材を作るという仕事のため、このスキル自体をキャバ嬢の仕事を通じて身に着けることは難しいでしょう。そのため、クリエイターとしてのスキルはキャバ嬢としての仕事以外で身に着ける必要があります。

 

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自分にしか創れない「モノ」があれば、ビジネスの成功確率は大きく上がる。


ということは、逆説的ではありますが、自由度が高いとも言えます。

 

 

クリエイターとしてのスキルは、夜の仕事と関係なく自分が好きなジャンルの中から選ぶことができます。

 

自分が本当に好きなことがある場合、それを1万時間行ってみましょう。一般的にプロとして通じるレベルの練度というのは1万時間の練習と言われています。

 

1万時間熱中できるものが無いという人は身近にいるクリエイターの人をサポートするという方法で社長になるという手段もあります。

 

社長というのは、ある意味、社員全員を支える人でもあります。自分にクリエイターとしての能力や資質がないということは、本質的な意味で社長に向いていないというわけではありません。

 

■キャバ嬢を辞めて社長・経営者になる。まとめ

 

ビジネスの本質は価値を創り、それを効率よくそれが必要な人のところに届けることであり、1人でも多くの人に喜んでいただくことです。

 

そのための正解というものは1つではありません。100人の人間がいたら100通りの正解があるのがビジネスの世界です。

 

従業員ならば、与えられた仕事をただ行うだけでも成立する場合があります。しかし、社長という立場の場合は、ビジネスの世界の中で自ら考え、先頭に立って進んでいかなければなりません。

 

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社長業も本質的には試行とブラッシュアップでできている。


そして、進んでいくための方法は1つしかありません。それは行動することと、行動をブラッシュアップすることです。

 

夜の世界で学べることは多く、夜職から昼職に転職しようと考え、転職活動をする中で学べることもまた沢山存在します。

 

より沢山の人を幸せにしていくため、夜職の中であっても、仕事をしながら多くを学び取っていきましょう。