キャバ嬢をやめたい人が読む話 | キャバ嬢の辞め方と昼職転職先リスト

キャリアカウンセラーがキャバ嬢の退職方法、辞め方、ネクストキャリアの候補先をまとめています。

No:14_キャバ嬢を辞めて介護業界に転職する。

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ナイトワーカーの皆さんは介護職と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?確かにやりがいはあるかもしれないけど、重労働の割には給料が少ない。そういった、どちらかというとネガティブな印象を持っている人が多いのではないかと思います。

 

しかし、どのようなビジネスにもイノベーションは可能というのが、私の考えです。

 

一般的に大変で儲からないビジネスについて、「大変で儲からない」理由を考えて、その理由を解決するというイノベーションを起こすことによって儲かるビジネスに作り変えることは十分に可能です。

 

言うまでもなく、”介護が必要な人”介護する”という価値を届ける。ここには本質的な価値が存在します。大切なのは、この価値をいかに生産性高く抽出しマネタイズをするかどうかで、その生産性の高いポジションで貴方が働くことです。

 

即ち法人全体の有益性を高めるキーとなるポジションで貴方が働くことができれば介護の仕事というのは十分に稼ぐことができる仕事になります。

 

また、ナイトワークで培ったコミュニケーションスキル・傾聴力・ホスピタリティを大きく活かすことができる仕事であることは言うまでもありません。

 

本稿では、コミュニケーションスキルに長けた元キャバ嬢ならではの介護職(介護業界で働く人)について考察していきましょう。

 

■稼げる介護の考え方

 

これは有名な話ではあるが、夜職で働く方には、「俺の〇〇」という飲食店に行ったことがある人も多いと思います。高級料理をお手軽な値段で食べられるという、コンセプトの飲食店ですね。

 

実際、「俺の〇〇」で働いている方というのは、各分野で一流の料理人の人であり、その料理の腕は折り紙付きです。

 

では、何故、そんな一流の料理人の料理を、そんな安い値段で楽しむことができるのか?そこにカラクリがあります。

 

本質的に料理人という仕事は料理をしているその瞬間しか価値を発揮していません。つまり、料理人が稼ごうと思ったならば、とにかく沢山料理を作るしかない。ということです。

 

だからこそ、立ち食いや、敢えてゆっくりするのが難しい椅子の形式にすることが必要です。

 

これを、お客様の回転率を上げると言ったりします。

 

事実、一流店と言われるお店でも、料理人の収入というのは驚くほど低くなります。なぜなら、多くの一流店は客様へラグジュアリーなゆとりのある時間を提供することがサービスのため、料理人が料理を作って価値発揮するチャンスが少なくなります。

 

つまり、回転率が低いのです。

 

これを、最大化する工夫が立ち食いや、敢えて座席をゆっくりしにくくするといったイノベーティブな仕組みなのです。

 

これは、ナイトワーカーのお給料でも同じです。夜の仕事の場合、接客の場合、時間で給料が支払われるが、プラスで、飲み物を追加注文していただくパターンがあります。

 

接客での価値創造は時間と比例するため、時間当たりの生産性を高めるには、ドリンクのオーダーを可能な限り増やす必要があります。

 

※詳しい給与形態はお店によって異なると思います。

 

パフォーマンスの高いキャバ嬢とは、時間当たりの生産性が高いキャバ嬢のことであると言える。

 

平たく言うと、ドリンクの追加注文を沢山取れる人がよいキャバ嬢です。 

 

時間当たりの生産性をいかに高めていくか、これが稼ぐために必要な唯一無二の決まりだ。

 

※従業員が稼いでいるにもかからわず従業員に還元しない会社・お店はよくないお店なので辞めてよいでしょう。働く人は自身の生み出した価値によって給与を貰うべきです。

 

※もちろん、給料をもらいすぎるのもよくないです。それは不健全な経営です。

 

つまり介護で稼ぐには、時間当たり生産性を高めていく必要があると言えます。

 

ナイトワークの世界で言うならば、お酒を沢山売ることを介護の世界で行えばよい。もちろん、これはあくまで比喩なので、実際にお酒を売るわけではない。

 

■介護事業の稼げるポジション

 

ビジネスにおいて、高ければ高いほどよいものとは何だろう、定義はいろいろとあるが、私は”人件費”と考えます。なぜなら、人件費が高ければ高いほど、働く人の給料が高くなるからだ。

 

お金があれば幸せか?というわれると、必ずしもそうではないですが、ビジネスにおいてはまずお金を稼ぐべきです。

 

医療や学校などは、必ずしもお金を稼ぐ必要は無いと思いますが、それでも生産性は必要でしょう。

 

生産性の定義は色々と異なるりますが、私はここに人間の要素を組み込んだものを生産性と定義していきます。

 

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クオリティを維持したまま、人手をいかに減らすかがイノベーションだ。


少ない人数で、少ない時間で、より多くの価値を創造・生産する。これが優れたビジネスであり、働く人に多くのお給料を払うことができるビジネスです。

 

そして、介護の現場というのは、この生産性が低くなりがちである。介護士1人当たりで対応できる顧客の数が少ないからです。

 

例えば、皆さんの小中学校の時を思い出してほしいのですが、先生1人で何人の生徒を教えていたでしょうか。都会の小中学校ならば先生1人に生徒40人ぐらいでしょうか。

 

しかし、これが地方の学校に行くと、先生1人で生徒6名を指導する。といった、とんでもなく生産性の低い現象が発生しています。

 

もちろん教育を受けることは人権的な問題ですので、良い悪いという次元の問題ではありません。しかし、教育効果が同じならば、生産性という点では都会の学校の方が高いと言えます。

 

大学受験の予備校に行ったことがあるでしょうか。

 

基本的に現代の予備校はビデオ見るという授業スタイルです。有名講師の授業の映像を見て、何万人もの生徒が学習するIT技術を使えば、それほどの生産性を上げることも可能です。

 

もちろん教育効果が同じならば、ではあります。

  

そして、生産性を上げる方法は基本的に1つしかありません。それは機械化・IT化です。今まで人間が手で行ってきた作業を機械に代わりに行ってもらうことです。

 

労働力の安い国から外国人の介護士に来てもらうのは、本質的な解決にはなっていません。政治的な主張をするわけではありませんが、安い労働力として外国人を呼ぶのは倫理的にも、問題解決の手法としても全くダメです。

 

日本人でもできる仕事を外国の人にしていただくならば、ちゃんとそれ以上の学びであったりをお返ししなくては永続性の無いビジネスになってしまいます。

 

そのため、日本の介護業界が生き残っていく方法は、機械化・IT化の推進しかありません。しかし、機械化・IT化を推進していくという手法において、ナイトワークで鍛えられるコミュニケーション力・傾聴力・共感力といったヒューマンスキルを活かすことは難しい。

 

だからこそ、キャバ嬢を辞めて介護業界で活躍するためには、顧客満足度の向上と営業のポジションに就くことです。

 

■キャバ嬢ならではの介護業界の働き方。

 

介護の世界において、新規顧客の開拓は競争原理が働くポジションです。

 

お客さんに選んでいただくために、よりより介護サービスを提供しようと、各事業者が切磋琢磨して新規の顧客を開拓しています。

 

そして、一度サービスの利用を始めたお客様が離反しないよう、顧客満足度を各社が競いあって磨いてもいます。

 

突き詰めていくと、介護の現場で働く人が目指すべきことは、新規顧客の獲得と離反顧客の削減に他なりません。

 

そして、こういった営業はナイトワーカーが新規顧客を獲得したり、リピーター顧客を獲得するのと本質的には同じです。

 

機械が代替することができない価値を提供することこそが人間がやるべき仕事であり、ナイトワークでトレーニングされたコミュニケーション力や傾聴力を活かすことができるポジションです

 

実は介護の世界で大変なことは、入浴や排せつの補助などの力仕事なパターンが多いです。しかし、こういった部分は近年ロボットで代替させようという動きができてきている。

 

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機械を導入することで、生産性が上がり働く人の給与は増える。

人間が行っていた仕事を機械に行わせることこそが、正しいイノベーションで、外国から安い労働力の人間を連れてくることはイノベーションでもなんでもありません。

 

そういった、正しいイノベーションを行うことができる企業だけが市場から選ばれて、生き残ることができることでしょう。

 

また、外国の人を介護士としてお呼びする場合も、ちゃんと介護士してとしての学びを提供できる会社だけが生き残れることでしょう。

 

そして、そうなった時、人間が価値を発揮できるところは、コミュニケーションであり、共感であり、人対人の付き合いの部分です。

 

また、どんなビジネスでも共通ですが、ビジネスにおいて重要なことは新規顧客の獲得と、既存顧客の離反防止です

 

夜職で働いていると、いろいろな人と連絡先の交換をする機会に恵まれる思いますが、貴方が福祉施設で働くことになった場合、その中で貴方の福祉施設に来てくれる人はどれぐらい存在するでしょうか。

 

夜職での人脈がそのまま介護業界での新規顧客の獲得につながります。

 

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新規顧客の集客営業はナイトワークで学んだスキルを活かせて、しかも稼げる。

そして、こちらも重要ですが、一般的に口コミで集客をする場合は、直接の顧客ではなく、ハブになる人をターゲットにしていくほうが効率がよいです。

 

例えばですが、貴方を指名してくれる人に税理士さんがいたら、それは重要な人脈です。

 

よくあるパターンですが、老人ホームに入居する前には相続の相談を税理士さんにします。

 

貴方が税理士さんと深いビジネス的な信頼関係で結ばれていれば、税理士さんは貴方が務める老人ホームを良い老人ホームとして紹介してくれることでしょう。

 

こういったハブとなる人との信頼関係をどれだけ構築できるかで、集客の成果は大きく異なります。

 

そして、これは、ナイトワークの世界で、貴方を指名してくれるお客様が、お友達を連れてきてくれることと本質的には同じです

 

お客様に対して期待以上の満足度を提供する。誠実・真摯に対応する。人対人の信頼関係を積み重ねていくことが、若さ使い捨てではない、自分という人間ができる積み上げ式のビジネスなのです。